貴方が大好きだから

それでもいいと思った。

 

貴方を本気で愛してるから

それでいいんだって思えた。

 

 

貴方が幸せになってくれること心からは思えないかもしれない…

もしかしたらどこかで憎んでるかもしれない

それでも表面だけは貴方に笑顔を返せるから。

大好きだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっと一緒にいような

 

そー言ってくれた時は素直にうんってうなずいた。

けど、どこかではきっと和也とはずっと一緒にいられないって思ってた。

きっと和也は他の女の人と永遠の愛を誓うんだろうなって。

 

それでも今こーして一緒に居られるから幸せだった。

一緒に居られるから恐くなんかなかった。

いつか離れても…今があるから平気だと思った。

 

 

 

貴方と向えた2度目の春。

すごく暖かくて気持ちがよかった。

 

散歩でもする?なんてめずらしく言って…

貴方が誰よりも愛してる蘭を連れて春の風が吹く外へとでた。

和也は手が繋ぎたいのかさっきからチラチラとを見ては

何度も何かをいいたそうにした。

 

いつもなら「手は?」って言って勝手に繋ぐくせに…

今日はちっともそんな気配がしなかった。

だから少し不安になったのかもしれない。

 

 

 

 

 

―…」

「ん?」

「また散歩しような」

「うん()

 

 

 

 

どこか少し遠くを見つめながら和也はそー言った。

 

ねぇ?いったい何を見つめてるの?

その先には何があるの?誰がいるの?

 

 

苦しすぎるほどに愛しい和也。

近くに居るのに…触れているのに…

どーしてこんなにも遠く感じるのだろう。

 

 

 

 

 

「ねぇ和也」

「なーに」

のこと…好き?」

「…好きだけど」

「そっか」

「なんだよ()

「ううん?なんでもない」

 

 

 

 

いつから貴方から「好きだよ」って言ってくれなくなった?

いつから「好き?」って聞かないと「好き」って答えてくれなくなった?

和也の心の中にはもういない。

もう居れない。

 

 

そー思った時には涙で瞳がいっぱいになった。

和也にバレないように…

そっと布団で顔を隠す。

「どーした?」って聞いてくる和也に…

 

 

「なんか眠い…」って少し演技をしながら答えた。

 

 

 

すぐ傍に居る貴方に気付かれないように声を殺して泣く。

和也の前で泣いちゃえばいいのに…

変なプライドが邪魔をしてそんな事はできなかった。

 

 

 

 

ねぇ…好きだよ?

愛してるよ?

お願い…離れないで?

 

 

 

 

気持ちよさそうに寝てる和也の頬に自分の頬を寄せて…

心の中で何度もそー言った。

大好きなのに伝わりはしない想い。

どんなに愛しても…どんなに近くに居たくても…

叶いはしない想い。

 

 

 

つらすぎるけど…

イヤだけど…

しょーがないんだよね?

 

 

 

 

 

 

「なに。」

「ううん?」

「なんか最近お前変だぞ()

「そう?」

「そー。俺の顔見すぎー」

「だって好きなんだもん」

「は?んな…サラッと言うなよ(////)

 

 

 

赤くなる和也の顔

の「好き」でまだ照れてくれるの?

 

 

 

 

「なんかあんならちゃんと言えよ」

 

 

 

和也の手のひらがの頭にそっとおりた。

優しく撫でられて…笑顔を振り撒かれて…

また和也が愛しくなる。

それでももーすぐ離れなきゃいけない

もーすぐ和也の横にはいれなくなる…和也に触れられなくなる…

 

 

 

 

どーしてこんなにも貴方を愛してしまったんでしょう。

なんでこんなに辛いのかな…

あの日から毎晩涙を流すようになった。

貴方を想って涙するようになった。

 

 

 

もう居れない。

あなたの横には居れない。

 

 

 

 

 

 

 

「和也っ」

「…どーした?」

「キス…して?」

「…んっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のキス。

これで何もかも終わる。

貴方と出会えた事後悔したくないから…

何度も離れた唇を何度もまたくっつけた。

 

 

和也のこと大好きだから…

和也のこと本気で愛してるから…

 

 

 

 

 

 

 

…おまっ…チュゥしすぎ…()

「ごめんっ…」

「…?」

 

 

 

 

 

 

和也の前では絶対に泣かないって決めたんだ。

ずっと笑顔で居るって。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…和也…もういいよ…?」

「もういいって?」

と別れても…いいよ?」

「………」

「和也…他に好きな人…居るでしょ?」

「………」

なら大丈夫だからさ()…別れていいよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

和也には他に好きな人がいる。

もうだけは見てくれない…

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん…」

 

 

 

 

 

謝りながら少し俯く和也を見た瞬間に

自然と我慢してた涙が溢れ零れた。

どんなに拭っても止まらない。

次から次へと溢れでてくる…涙。

 

 

 

 

 

 

「なんで…なんでじゃダメなのっ…」

 

 

最後のワガママ

 

が悪いわけじゃねーよ。ただ俺が…」

「でも…わかってたから。ちゃんと覚悟はできてたから…」

 

 

最後の強がり

 

 

「…覚悟?」

「和也にフられる覚悟…?笑」

 

 

最後の笑顔

 

 

「……」

「こんな長く和也と付き合えるなんて思ってなかったし…」

 

 

 

最後の愛しさ

 

 

 

「ほんと…ごめん」

「謝らないでっ…」

 

 

 

最後の涙

 

 

 

 

静かに閉じた玄関の扉。

さっきより溢れ出てくる涙の量が倍になる。

どんなに愛しくても、どんなに触れてたくても

 

 

 

 

もうそこに和也はいない。

 

 

 

 

握り締めたネックレス。

返し損ねたネックレス…

初めて和也からもらったネックレス。

 

 

 

 

強く引っ張るとブチッと音と共にチェーンが切れて首から離れた。

 

 

 

 

 

もう戻れない。

もう会えない。

もう愛し合えない。

 

 

 

 

 

さよなら…和也。

もう貴方以外愛する事はできなそうにない。

もう本気で愛せる人は貴方しかいない。

それでも叶わないなら…

私は一生貴方を想って過ごすから…

 

 

 

和也も私って言う一人の女が居た事忘れないで?

 

 

 

 

 

 

 

+++++あとがき+++++

悲恋でごめんなさい。

この小説に関してはノーコメントで。

しいて言うなら…この小説嫌いだ!!!笑

でもね、綺麗な恋愛の終わり方だなーって思う。

しょーがないって一言じゃ表せないけど…どーしようも辛くて

一緒に居たいのに居れなくて、愛しいのに触れられなくて…

そんな経験皆もないっすか?笑

 

小説作成日⇒2005/5.23  NO.006

マガ配信日⇒2005/5.29

 

 

 

 

 

 

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